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2019年12月18日 (水)

残る色 残る色 残る色

暖かい九州はまだ紅葉・黄葉の季節。

 

 常緑樹が多いので、

 

 緑の中に交じる赤や黄色が際立ちます。

 

 

 

 落葉樹が、秋になぜ紅葉・黄葉するか。

 

 難しい話は大幅に割愛させていただきますが()…、

 

 

 

📝 秋になって気温が低くなると、光合成の効率が落ちて、

 

 クロロフィルは再生されにくくなり分解だけが進みます。

 

 紅葉の場合は、クロロフィルの分解に先だってアントシアニン(赤の色素)が作られます。

 

 モミジなどは、緑とこのアントシアニンの赤が混じる茶褐色の時期を経て

 

 全体が赤に変わっていきます。

 

 

 

 黄葉の場合は、クロロフィルと一緒に含まれていたカロテノイド(黄色の色素)

 

 見えてくるということのようです。

 

 緑に隠れていた黄色が残って現れるというようなことでしょうか。

 

 

 

 それぞれの色素に役割があり、

 

 なにも私たち人間のためにサプライズをしてくれているわけではないのですが、

 

 緑の後に現れる色もまた、新しい味わいで楽しませてくれているのです。

 

 移り変わりを見届けられる幸せというか。

 

 飽きさせぬ、進行形の魅力というか。

 

 

 

話は少し変わりますが、

 

 寒さが苦手な私の、数少ない冬の楽しみが、フィギュアスケートを見ることです。

 

 

今ちょうどシーズン。

 

 今週末は一番楽しみにしていた試合、全日本です。

 

 好きな選手、元選手は色々おりますが、

 

 とくに応援しているのは、髙橋大輔選手。

 

 演技が好きなのです。

 

 

 

長い現役生活の中、怪我などによる不調な時期もあったけれど、

 

 それで表彰台に上がらなかったとしても、

 

 心配はしても、がっかりしたことは1度もありません。

 

 ミスがあったとしても、彼の演技にはいつも圧倒的な「見せ場」がありました。

 

 

彼が最初の現役時代に、よく試合後のコメントで

 

 「お客さんとコネクトできた」というような表現をしていて、

 

 そんなことを口にする選手は、そのころ他にはおらず、

 

変わったことをいう人だなと思っていたのですが、

 

 今になって、それが彼にとって一番大事なことだと気がつきました。

 

 

見る人がいないと、そして共有できる誰かがいないと成り立たないものだったのでしょう、

 

 彼にとってのスケートは。

 

 記録を塗り替えるより、見ている人の心を染め変えるほうが、うれしいのかもしれません。

 

 

 

 

 

 大輔さんの演技は、継ぎ目も縫い目もない、1枚の布、いや絹かな。

 

 肩が動けば、絹が翻るような自然な時差で足元も応えていく。

 

 上半身下半身全く別の動きをしているようで、

 

 それが予想外だったとしてもちゃんと呼応していて、

 

 そうきたか!と、ワクワクするのです。

 

 

 

 解説者などがよく「音をとらえる」という表現をするけれども、

 

 彼の場合は、半拍先に動く。そして音が来るときには体がもう「決め」ている。

 

 音についていくだけでは余韻は生まれない。

 

 

 

素敵な演技というのは、火のようなもので、

 

 止まっていた空気(観客の感情)が吸い寄せられるように大きな風となって舞い上がる。

 

 私もそんな高揚感が好きなのだと思います。

 

 

 

そんな高揚感を今までに何度も高橋大輔選手にもらった気がします。

 

 もちろん、彼だけではなく、

 

 広いリンクで一人闘う選手たちの渾身の演技から感じるものが

 

 私にとってのフィギュアスケートの楽しみなのです。

 

 お気に入りの選手が勝てばいい、という話ではないのです。

 

 

 

フィギュアスケートのルールというのは素人には難しく、

 

 陸上とか、野球などのようにどちらが勝ったかすぐわかるというものではありません。

 

数字ではっきりするタイムでも距離でもなく、ジャッジにゆだねられる。

 

 自分の予想とは違うことも多々あります。

 

 

 

だけど、その選手の「精いっぱい」は伝わってくる。

 

 自分がどこに感動するかは、ジャッジの手の中から離れ、自由なのです。

 

 

 

 

大輔さんも33歳。

 

 この競技の中では、お世辞にも若いとは言えない年です。

 

 それこそ、春先の初々しい緑、夏の勢いある緑の葉の時代は過ぎました。

 

 けれど、その青さを卒業した後に残る色が、これからの大輔さんを彩っていくのだと思います。

 

 

長くパフォーマンスを続けたいと、選んだこれからの道。

 

 広いリンクに一人立つ姿も好きで、シングル引退は一抹の寂寥感がありますが、

 

 アイスダンスという世界で、また一から彼を応援できる…しかも長く…のは

 

 やはりありがたいこと。

 

 パートナーも素敵なスケーターです。

 

 

 

 大輔さんが秘めていた色、隠していた色素がどんなものか、

 

 一つ一つ発見しながら味わえるのが楽しみです。できるだけ長く楽しみたい。

 

 

その前に全日本。

 

 火になって風を起こしてください。

 

 キスクラで笑う顔が見たいです。それだけです。

 

 

 

 あー緊張する😵

 

 

いつもの話題とは違いますが、一度触れてみたかったので書いてみました。

 

 それを書くなら今だなと。

 

移り変わりを見届ける幸せと、

 

飽きさせぬ、進行形の魅力を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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